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子どもは独立し定年退職を迎え、ふたりだけの生活が始まったご夫婦のみなさん。一方で、加齢による衰えも始まりライフプランを再検討するタイミングでもありますよね。
そんなとき、意識しておきたいのが「いつまでも夫婦一緒に暮らせるとは限らない」という現実です。
なぜならパートナーの一方に介護が必要になり、あわてて探した老人ホームがひとり向けのものしかなく、別々に暮らすことになるケースは珍しくないからです。
そうならないためにも「長年連れ添ったパートナーといつまでも一緒に暮らしたい」という想いがある方は早めに夫婦一緒に老人ホームへ入居することをおすすめします。
「今はふたりとも元気だから老人ホームには入れないんじゃないの?」と思われがちですが元気なうちに入居可能な老人ホームがあります。もちろん、どちらかがすでに介護が必要・両方介護が必要でも入れる老人ホームも。
老後のふたりのライフプランを考えるうえで、夫婦一緒に老人ホームという選択を検討してみてはいかがでしょうか。
この記事では
を解説します。
この記事を読み終えていただければ、夫婦での老人ホーム入居を具体的に検討することができるようになります。いつまでも一緒に暮らし続けたいご夫婦の今後のライフプランの参考にしてください。
なお私たちが運営する「そよ風」では全国に老人ホームを展開しております。この記事を読んで老人ホームに興味をお持ちになった方はぜひ「そよ風」の公式サイトをご覧ください。
※当該記事に関する個別のお問い合わせは受け付けておりません。また、記事中の触れられている法的見解についての責任は一切負いかねます。所管の自治体窓口または弁護士等の専門家にご相談下さい。「そよ風」のサービスに関してのお問い合わせや不明点は、お問い合わせフォームより受け付けております。

前提として老人ホームへ夫婦一緒に入ることは可能です。
ふたり部屋を用意している老人ホームは基本的に夫婦での利用を想定しています。ただ夫婦入居をしたい場合、なるべく早く動き出すに越したことはありません。この章ではその4つの理由を解説します。
ある日突然倒れるなど、パートナーの介護は準備ができていない状況で直面するケースが少なくありません。急遽生活の変化を余儀なくされ、あわただしく老人ホームを探すことになります。
「体も心も疲れはて十分に吟味できない」「妥協するしかない」などという状況になり、夫婦にとって望ましい老人ホームから遠ざかってしまいます。そうならないために早めに比較検討しましょう。
ふたり部屋を用意している老人ホームは全体のおよそ半分程度。老人ホームは圧倒的にひとり部屋の方が多いです。急遽老人ホームを探さなくてはいけない状況になると、数が少ないふたり部屋でなおかつ自分たちにぴったりな老人ホームを探すのはなかなか難しいです。
いいところが見つかっても満室なんてことも。こういった事態を想定しご夫婦ふたりで余裕をもって早めに老人ホームを探した方がいいでしょう。
老人ホームにはスタッフがいるので、パートナー同士の老々介護を回避できます。元気なうちに老人ホームにふたりで入居しておけば、どちらかに介護が必要になってもスタッフがサポートしてくれます。
些細な身体状況の変化でも身近にいるスタッフに相談できるので安心です。
介護離職が社会問題になっているように、親の介護は子どもにとって大きな負担です。老人ホーム選びでも子どもが資料請求したりサービスを吟味したり多くの検討事項があります。
元気なうちに自分たちで老人ホームに入居しておけば、子どもの負担はほとんどありません。介護が必要になってもプロが行ってくれます。

夫婦で老人ホームへの入居を検討すべきタイミングは65歳くらいを推奨しています。元気で判断力があるうちに検討すべきだからです。ここでは健康寿命と入居可能年齢から適切なタイミングを解説します。
元気で判断力があるうちに余裕をもって老人ホームの検討を始めるのは、健康寿命と入居可能年齢を鑑みて65歳くらいがひとつのタイミングといえます。
健康寿命とは“健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間”と定義されているもので、日本の平均は男性が72.14歳、女性が74.79歳(※平成28年時点)。70歳ごろから要介護状態の方が急増していきます。なので、70歳までの元気なうちに老人ホームへの入居をおすすめします。
多くの老人ホームは入居条件に60歳以上、65歳以上の条件を設けています。それより若い方は原則入居することができません。お気に入りの施設を見つけても入居できないという事態にならないように65歳から検討するのがよいでしょう。
老人ホーム選びは資料請求や見学、比較など、しっかり検討すると時間がかかります。65歳頃から始めれば、数年でお気に入りを見つけ70歳までに入居できます。

老人ホームにはいくつか種類があり、介護が必要か否かで入居できる施設が異なります。
今回は夫婦入居を前提に“夫婦の介護の有無のタイプ別”で入居可能な施設を紹介します。施設を選ぶポイントは年齢が高い方、介護度が重い方に合わせることです。必要な介護を受けられないとパートナーに負担がかかってしまいます。
ふたりとも元気な場合、入居条件で自立を受け入れている老人ホームに絞られます。代表的なのが住宅型有料老人ホーム、健康型有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅です。
■住宅型有料老人ホーム
食事や洗濯、清掃など、シニア向けの生活支援サービスやバリアフリー環境がある老人ホーム。多くの場合、元気な方も入居可能です。入居者に介護が必要になった場合は、訪問介護やデイサービスなど外部の介護サービスを利用しながら生活します。外部サービスが併設されているところも多いです。
■健康型有料老人ホーム
食事や生活支援サービスが付いた老人ホーム。原則、元気な方しか入居できません。そのため介護が必要になった場合は退去することを前提としています。自立した方向けに充実したサービスが用意されている傾向があります。全国的に施設数が少ない状況です。
■サービス付き高齢者向け住宅
元気な方や介護度が軽い方を対象とした賃貸住宅です。居室が25㎡以上でバリアフリー化が原則。安否確認や生活相談サービスを受けることができます。近年は介護付きのものも登場しており、老人ホームとの境界線があいまいになっていますが、もともとは元気なシニア向けの住宅です。
夫婦どちらかに介護が必要な場合は、入居条件で自立と要介護のふたつとも受け入れている必要があります。代表的なのが、介護付有料老人老人ホームの混合型と住宅型有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅です。
■介護付有料老人ホームの混合型
食事や洗濯、清掃などの生活支援と排せつや入浴などの身体介護のサービスを利用できる老人ホーム。そんな介護付有料老人ホームの中でも、混合型と呼ばれる施設の場合は、要介護認定を受けていなくても入居可能なため、夫婦どちらかに介護が必要な場合でも入居ができます。
■住宅型有料老人ホーム ※3-1参照
■サービス付き高齢者向け住宅 ※3-1参照
ふたりとも介護が必要な場合は、要介護者を受け入れていることが条件です。主に介護付有料老人ホームですが、住宅型有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅も入居可能なことが多いです
■介護付有料老人ホーム ※3-2参照
介護専用型といって要介護1以上の方が入居できる施設があります。介護度が重くても対応できるところが多いのも特徴です。
■住宅型有料老人ホーム ※3-1参照
■サービス付き高齢者向け住宅 ※3-1参照
この章で紹介した施設の内容はあくまでも概要です。施設ごとに入居条件が異なりますので、資料や見学の際に必ず確認ししてください。
老人ホームの種類について詳しく知りたい方はこちら「【一覧で簡単にわかる】老人ホーム11種類の特徴や違い・費用・選び方」をご覧ください。
また私たちが運営する「そよ風」の公式サイトでもサービス紹介やお住いの近くの老人ホーム検索が可能です。

老人ホームへの入居は本人や家族に多くのメリットがありますが、ここでは夫婦入居の場合にしぼってメリット・デメリットを紹介します。
■夫婦一緒に暮らせる
長年連れ添ったパートナーとできる限り一緒に暮らせます。介護が必要になってもプロのサービスを部屋で受けることができるので安心です。子どもにも負担をかけません。
■個別入居より費用が安い
夫婦が別々にひとり部屋を2つ利用するより、夫婦でふたり部屋に入居した方が費用は安くなる傾向があります。気になる施設があったら、ひとり部屋とふたり部屋の料金を比較してみましょう。
■パートナーの生活リズムへの依存
多くの時間ふたりでいることになるので、生活リズムがパートナーに依存します。片方が介護状態になると夜間の見回りや介助でスタッフが出入りするなどストレスの原因になることもあります。
■住み替えの可能性
一方が先にお亡くなりになるとふたり部屋にひとりで住むことになりますが家賃が割高になるので、多くの場合はひとり部屋に住み替えることになります。

夫婦で老人ホームに入るとどんな生活が待っているのでしょうか。
一般に老人ホームでの生活は充実していないようなイメージを持たれがちですが必ずしもそうではありません。次の記事で夫婦部屋が多く用意されている住宅型老人ホーム「交欒葉山一色」を紹介しています。参考にご覧ください。イメージしていた老人ホームとは違うのではないでしょうか。
「【高級老人ホーム】夢のような空間が広がる!実際の施設もご紹介します」
老人ホームの費用相場も掲載しておりますので、合わせてご覧ください。

さいごに老人ホームに夫婦で入居する際の、よくある質問についてまとめました。
A. はい、可能です。「住宅型有料老人ホーム」や「サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)」、施設数は少ないですが「健康型有料老人ホーム」などは、自立(介護を必要としない状態)の方でも入居できる条件を設けています。元気なうちに入居することで、将来の安心を早めに確保できます。
A. 記事では65歳頃からの検討を推奨しています。日本の健康寿命(男性約72歳、女性約74歳)を考えると、70歳を過ぎると要介護状態になるリスクが高まるためです。元気で判断力があるうちに動き出すことで、自分たちの希望に合った施設をじっくりと吟味することができます。
A. いいえ、実はふたり部屋を備えている施設は全体のおよそ半分程度と、ひとり部屋に比べて圧倒的に数が少ないのが現状です。人気の施設は満室であることも多いため、夫婦一緒の部屋を希望される場合は、早めに探し始めることが非常に重要です。
A. はい、大きなメリットがあります。元気なうちに自分たちで入居先を決めておくことで、将来的な子どもの介護負担を大幅に軽減できます。急な体調の変化で慌てて子どもが施設を探すといった事態を防ぎ、心理的・時間的な負担を抑えることにつながります。
A. 解消されます。施設には専門スタッフが常駐しているため、パートナーの介護をもう一方が担う「老々介護」を回避できます。プロのサポートを受けることで、夫婦としての穏やかな時間を大切に過ごせるようになります。
A. お互いの身体状況が異なる場合は、自立と要介護の両方を受け入れている「介護付有料老人ホーム(混合型)」や「住宅型有料老人ホーム」、「サービス付き高齢者向け住宅」が候補となります。選ぶ際は、介護度が重い方の条件に合わせることで、将来的にどちらの状況が変わっても安心して住み続けられる可能性が高まります。
A. 可能です。特に「介護付有料老人ホーム」は、手厚い介護サービスが提供されるため、おふたりの介護度が重くなっても対応できるケースが多いです。また、住宅型やサ高住でも、外部の介護サービスを利用しながら夫婦で生活を継続できる施設はたくさんあります。
A. 些細な変化でも、身近にいる施設スタッフにすぐに相談できるのが老人ホームの強みです。ただし、施設によっては医療依存度や介護度が高くなると、現在の居室からの転居や退去が必要になる契約条件もあります。入居前に「退去要件」をしっかり確認しておくことが大切です。
A. 一般的に、ひとり部屋を2室契約するよりも、1つのふたり部屋に入居する方が、月額利用料などのコストを抑えられる傾向にあります。ただし、ふたり部屋は面積が広いため入居一時金が高めに設定されていることもあるため、トータルの費用を比較検討してください。
A. 納得のいくまで施設を吟味することです。資料請求はもちろん、実際の見学や体験入居を通して、食事の内容、スタッフの対応、居室の設備などを自分たちの目で確かめてください。特にふたり部屋は選択肢が限られるため、早めの情報収集が成功の鍵となります。

さいごに夫婦で老人ホームへ入居するためのポイントをおさらいします。
ご夫婦がいつまでも一緒に暮らせるように参考にしていただければ幸いです。
※当該記事に関する個別のお問い合わせは受け付けておりません。また、記事中の触れられている法的見解についての責任は一切負いかねます。所管の自治体窓口または弁護士等の専門家にご相談下さい。「そよ風」のサービスに関してのお問い合わせや不明点は、お問い合わせフォームより受け付けております。
私たちは老人ホーム「そよ風」を運営しています。
公式サイトよりお気軽に施設検索をしてみてください。
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渡邉 祐貴
(介護福祉士・介護支援専門員)
介護現場に10年従事し管理者、生活相談員、計画作成担当者など様々な役務をデイサービス、ショートステイ、グループホームで経験。介護福祉士、介護支援専門員等の資格を取得し、介護の専門性を磨く。
その後、現職となり介護業界での経験は約20年。
現場の感覚を忘れずに、課題や問題点を抽出し、その対策に日々取り組んでいる。
北海道
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